【2019年版】長崎イベントカレンダー

【ミシュラン掲載】島原市の人気イタリアンpesceco(ペシコ)でコース料理を体験レポ!

島原市で美味しいコース料理が食べられるお店はある?

2019年7月に発売された「ミシュランガイド長崎2019」で1つ星を獲得した「pesceco(ペシコ)」では、地元食材をふんだんにつかった上質なコース料理が楽しめます。

2019年9月にはフェンシング元日本代表の太田雄貴さんが絶賛するイタリアンとして、人気グルメ番組「人生最高レストラン」で紹介されました。

リピーターも多く訪れる「ペシコ」について詳しくご紹介していきます。

pesceco(ペシコ)とは

pesceco(ペシコ)の特徴を一言で表すと、「初めての味、初めての料理が味わえる美味しいお店!」でしょうか。

全ての料理に地元の食材や文化が生かされていて、次に何が出てくるか、ワクワクする、そんなお料理が楽しめるのです。

ただ、完全予約制ですのでご注意を。

pesceco(ペシコ)へ行ってきました!

ペシコは長崎県島原市の海沿いにひっそりとありました。

お店の外観です。シンプルでオシャレ感出てますね~

駐車場は7台分ありました。交通量も比較的少ないので停めやすかったですよ。

入り口には「pesceco」の看板。

ドアを開けると、さらに真っ赤な扉とお洒落な絵がありました。赤い扉を開けると…

ステキなテーブル席が。

オーシャンビューの窓もあり、そこからの眺めも綺麗で、また、窓から注がれる光がまたお洒落な空間を演出していましたよ。

カウンター席もありました。

pesceco(ペシコ)のコースメニュー

セッティングされたテーブルに着くと、本日のコースの詳細が書いてありました。

コースメニュー

  • 8皿前後とデザートの季節のコース…8,000円
  • 11皿前後とデザートのおすすめコース(Satohama Gastronomy course里浜ガストロノミーコース)…14,000円

その他飲み物等は別料金となっています。

この日は贅沢にも1番高い里浜ガストロノミーコースを頂いてきました。

pesceco(ペシコ)の里浜ガストロノミーコースを堪能!

文化/えたり

エタリの塩辛を使ったお料理。

橘湾でとれた「カタクチイワシ」のことをこの辺では「エタリ」と呼び、塩漬けしてワラをかぶせて軽く発酵させた和製アンチョビがエタリの塩辛です。

赤米の粉で作ったせんべいの上に、蒸したサツマイモとエタリの塩辛、カタクチイワシの子供を干したのも、イワシの削り節が乗っていました。

手で持って一口でいただきます。「サクッ!」軽~~い!

赤米のせんべいのサクサク感の後には濃厚な塩辛やサツマイモの甘み、削り節の風味などいろんな味が一気に口の中に広がって驚きの味!

私の中で、昔食べたエタリの塩辛は「生臭い」という印象だったのですが、全くそんなことなく美味しくいただけました。

オリーブ/鯵

これまたなんとお洒落な食器?容器?

pescecoの焼印が入った木の箱の中に砂と貝殻が入れてあり、その上をガラスで覆ってありました!

そしてそのガラスの上にオリーブの実が3つ。

島原のオリーブのタネをくりぬいて、鯵を炭火焼きで焼いてペーストにしたものが中に詰めてあり、オリーブ油でフライにしたもの。

こんなお料理食べたことない。これも手でいただきます。

ワクワクしながら口に入れると、フライのカリッとした食感の後にオリーブの香りが鼻に抜け、鯵の塩気がまた絶妙にマッチしていて絶品!素晴らしい。

五香/ソフトシェル

島原湾でとれた「多比良ガネ」というワタリガニのソフトシェル(脱皮したてのカニ)を、セモリナ粉を使って揚げてあります。

上にかかっている黒い粉は、野菜の皮や根っこを黒く炭になるまで焼いて、パウダー状にしてスパイスと混ぜたもの。

赤いケチャップは、五香粉(ナツメグ、シナモン、みかんの皮等のスパイスがミックスされたもの)と蜂蜜、トマトを混ぜてペーストにしたものだそう。

熱々をこれも手で持っていただきます。サクッと口に入れた瞬間、口の中にスパイシーな味が広がります。

五香のケチャップの風味と甘みがアクセントになりさらに香ばしく、中からはふっくらカニの身が出てきました。

ソフトシェルは殻まで柔らく食べられるのが特徴だそうで、その通り、まるごと殻まで美味しくカリッといただきました!

ラルド/いか

島原湾のアオリイカを使ったお料理。冷やされたお皿に持ってありました。「ラルド」とは豚の背脂の生ハムのことで、初めて食べる食材でした。

薄くスライスしてマスタードとマリネしたイカとラルドが交互に重ねて盛り付けてあり、さらに上から島原のアースメロンのグラニテ(ミキサーにかけ凍らせてシャーベット状にしたもの)がふりかけてありました。生ハムメロンのような感じです。

右側からフォークですくっていただきました。どんな味なのかな…

興味津々で口に入れると…とろける~!

ラルドは口に入れた瞬間溶けて無くなります!イカも歯ごたえがあるはずなのに、薄くスライスしてあるせいか、あるのかないのかわからないくらい同じくして溶けて無くなりました!

メロンのグラニテと食べると、メロンの甘さが加わってまた違う味。マスタードのつぶつぶが良いアクセントです。普通の生ハムメロンより断然こっちが好きでした。

このタイミングでパンも運ばれてきました。

がんば

フグのお料理です。

「がんば」とはフグのことで、昔はフグは食べたらお棺を準備しないといけない(死んでしまう)ことから、「お棺を準備せんば」→「お棺ば」→「がんば」となったそうです。

これは「ナシフグ」の赤ちゃんで塩を振って脱水したものを炭火で焼いて、フグのタタキにしたもの。

2種類のペーストが添えられていますが、赤いものは酸味のあるハイビスカスの花(ガク)を塩漬けにしたものを氷とペーストにしたもので梅干しのようなニュアンスにしてあり、白いものはフロマージュフランというチーズとニンニクを茹でこぼしたものを合わせたニンニクソース。

添えてある葉っぱは「アマランサス」の新芽。アマランサスの子実は、WHOも注目しているスーパーフード。ご存知でしたか?

葉もクセがなく他の食材と同じように使用できるらしいです。これも初めてお目にかかりましたよ。島原では梅肉とニンニクを食べる習慣があることからこのお料理を作られたとのこと。

さてさて、これはナイフとフォークでいただきます。ナイフで切る時から、その、ぷりっぷりさが伝わってきます…そして口に入れると、これまた初めての食感!

えびのようにプリプリで、でも、エビとも違うコリコリ感。酸味の効いたソースとマイルドなニンニクソースとが喧嘩もせず絡み合ってとっても美味しい!

う~ん、美味しい…それしか言葉に出ませんでした。

繋がり/岩牡蠣

天草の一年物の岩牡蠣を使ったお料理。身が縮まないのだとか。

その岩牡蠣と島原そうめんを合わせた牡蠣そうめん。キクラゲも入っていましたよ。

出汁は島原湾の昆布と、世界三大ハムの1つ、パルマの生ハム、ローストした玉ねぎから取ってあり、塩分はほとんど昆布と生ハムだそうです。

昆布と生ハムの出汁って…聞いただけでまた初めての味の予感。スプーンですくっていただきました。

一口目はスープを。

味を噛みしめました。なんて表現していいかわかりませんが、とっても優しい味。昆布と生ハムでこんな味になるんだぁ。

そして…主役の岩牡蠣へ。見てくださいっ!!この今にも弾けそうなぷりっぷりな岩牡蠣~!

口に入れた瞬間、プチっ、ジュワッと口の中いっぱいに海が広がりました。

濃厚なエキスの中にもミルキーな感じがあり、いつまでも噛み締めていたくなるおいしさ。牡蠣が海のミルクと言われるのも納得です。

fish & ham

季節のお魚(有明海のマナガツオ)と生ハムを使ったお料理。

マナガツオは白身の魚で、それをフリットしてあり、上から生ハムがのせてあります。

付け合わせは、伏見唐辛子といって、辛味の無い唐辛子を、フレーバーオイルと何か(聞き取れなかった…)で香ばしく焼き上げたものと、薄くスライスして岩塩で和えたパプリカ、黄色い花びらはキクイモの花びらでした。

生ハムの塩分でいただきます。

ナイフを入れると、中からふんわりした白身が。

サクッとしたフリッターの食感と生ハムの柔らかさがなんとも言えない食感。ふわっとしたマナガツオの温かく柔らかい白身が美味しい。

付け合わせでさえ1つ1つ丁寧に仕上げてあり、食材を大切に扱うってこういうことなんだなぁと感じました。

伏見唐辛子は本当に香ばしく、食べた後にピリッと程よい辛味が残る感じ。パプリカはフルーツのように甘かったです。

麺/赤うに

天草の五和(いつわ)でとれた赤ウニがのったパスタのお料理。

あまりも美しく盛られているので、運ばれてきたときは、モンブランかと思いました笑

タリオリーニというしなやかな生パスタに、玉ねぎをすりおろして麹と一緒に発酵させたものをソースとして絡めてあり、上の赤ウニと一緒にいただきます。

まずウニだけ食べると、甘い!新鮮なウニはこんなにも甘いのか。

そしてタリオリーニだけ食べると、カルボナーラにも似たようなまろやかな味。

ウニも絡めて食べると、これまたさらにクリーミーさと海の味が重なってさらに美味しくいただけました。

燻/ハガツオ

こちらはハガツオのタタキです。

この貝の器から、仕上げに目の前でソースをかけていただいたので、それに夢中になり、詳細をあまり聞き取れませんでしたが、ハガツオを燻しながらタタキにしたもので、きゅうりのピクルスとフレッシュのきゅうり、スライスしたタコ、きゅうりの花が盛り付けてありました。

かけていただいたソースは酸味の効いた味。

ハガツオのタタキは、皮は香ばしくカリッとしていて身は柔らかく癖のない味。きゅうりやタコのシャキシャキ食感に、酸味の効いたソースがとてもよく合っていました。

炭火/くえ

こちらは9キロもある超高級魚、「くえ」を炭火焼きにしたお料理。

付け合わせは、島原湾でとれたアオサノリを出汁と和えたもの。手前は焼きなす。

炭火で焼いたくえは、本当に香ばしく美味しくてジューシーでした。アオサノリと一緒に食べると、口いっぱいに磯の香りが広がり、やや甘く感じました。

焼きなすも素材の味そのものが美味しかったです。もうこの辺でお腹はいっぱいでしたがまだ続きます。

米/海

熱々の土鍋に入った大きなカニ。こちらは多比良ガネのオス。

カニの味噌、甲羅、トマト、サフランで煮出したスープと「ひのひかり」の米で仕上げてある一品。

お皿にこんなにお上品に取り分けてくれました。

土鍋の効力はすごい。いつまでたってもアツアツです。

カニ味噌や出汁のエキスが濃厚!香りがものすごかったです。ふわふわのカニの身も美味しかったです。

デザートです。

マスカルポーネをジェラートにしたものの上に、ビスコッティとミルク混ぜた栗のペーストがかけてあり、香ばしく焙煎されたカカオニブがアクセントに添えられていました。

マルカルポーネだけでも美味しいのに、さらに栗の滑らかな優しい甘みが上乗せされて上品なおいしさ。

ビスコッティとカカオニブの食感と香ばしさもプラスされて素晴らしいデザートでした。

無花果

無花果の上からジャージー牛乳とヨーグルトのグラニテがかけられていて、仕上げに目の前で蜂蜜をかけてくださいました。

無花果と冷たいグラニテの口の中で溶ける食感がなんとも言えません。濃厚な蜂蜜が絡まるとさらに美味しく感じました。

pesceco(ペシコ)の店舗情報

住所島原市新馬場町223-1
電話番号0957-73-9014
営業時間昼の営業は12時入店
夜の営業は19時入店
※電話での完全予約制(予約受付は10時~21時)
※昼の営業・夜の営業ともに2組の受付
定休日不定休
駐車場あり
公式公式ホームページ
公式インスタグラム
公式フェイスブック

pesceco(ペシコ)へのアクセス

電車島原鉄道「島原駅」より徒歩約10分
バス島鉄バス「田町」下車し徒歩約5分

まとめ

以上がペシコの「里浜ガストロノミーコース」のお食事でした。さすがにボリュームありましたね。

でも全てが斬新で初めてのお料理ばかりで、興奮と満足感半端ないです。お財布に優しいお値段とは言えませんが、一度行く価値は絶対にあります。

特別な日などにぜひ足を運んでみてください。

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