長崎県の免許返納特典まとめ│長崎バス乗り放題やタクシー割引の優遇制度もあり！

2019年になり相次いでいる高齢者による交通事故により、免許返納問題が大きな話題になっています。

運転免許を自主返納することによって、他人を巻き込む事故を起こさないというメリットはありますが、移動手段が無くなってしまうことは大変なデメリット。

交通網が発達している首都圏と地方では事情がちがいますし、移動を家族が担うとなると大きな負担になってしまいます。長崎も交通手段が豊富かというと疑問ですからね。

この記事では、長崎県の免許返納について知っておきたいことをまとめました。

長崎は高齢化率も上位の部類なので、他人事と思わずに知識を入れておきましょう。

運転免許の自主返納制度とは

自動車運転免許の自主返納制度とは、身体的な理由や認知機能の低下で車の運転が安全にできなくなった人が、有効期限が残る運転免許証を自主的に返納すること。

正式には「運転免許の取消し申請手続」といいます。

免許自主返納してから5年以内に限り、「運転経歴証明書」の交付を申請できます。

運転経歴証明書は、運転免許証と同じように本人確認書類として利用可能です。

さらに運転免許証を自主返納した方は、各都道府県の自治体や事業者が実施する、車を運転できないことによる不便さを解消するための各種特典を受けられます。

75歳以上のドライバーが運転免許証を更新するときには「認知機能検査」を受ける必要があります。

認知機能検査の結果次第では、追加で認知症専門医による診断、医師の診断書を提出するなどの手続きが必要になります。

追加の診断で「認知症」と判断されてしまうと、運転免許の取り消しや停止となります。

運転免許の取り消しや停止が確定すると、免許の自主返納ができなくなり、「運転経歴証明書」の申請もできないんです。

運転経歴証明書がないと各種特典も受けられなくなるので、早めの自主返納が勧められているわけです。

長崎の免許返納件数と交通事故事情

長崎県警によると、2018年に免許を自主返納した75歳以上の高齢者は「3071人」。2010年以降で最多人数でした。

一方で、長崎県警がリリースしている、平成30年度長崎県内での交通事故発生状況に関する資料をみると

• 交通事故の発生件数は4641件
• 死者事故の発生件数は36件

というデータが確認できます。

交通事故を起こした人の年齢分布を見ると、20代～70代まで平均的な数値です。

これが死亡事故になると…

60歳～75歳以上で半数を占めていることが分かります。

長崎県でも悲惨な交通事故を引き起こしてしまうのは高齢者が多いという現実が見えてきました。

長崎県で免許返納して受けられる特典は？

免許返納によって移動や生活に支障がでないように、長崎県でも様々な特典や支援が用意されています。

⇒長崎県での免許返納手続きや申請の仕方はこちら

自主返納は高齢者本人だけでなく、家族にも関わる大事なこと。どんな特典があるかは家族の方が調べて伝えることが多いと思いますので、ぜひ参考にしてください。

また、特典や支援を受けるには、運転経歴証明書が必要になります。

⇒長崎県での運転経歴証明書の手続はこちら

自治体

バス・タクシー

サポート企業

交通安全協会

まとめ

長崎県の免許返納についてまとめました。

長崎でも免許返納した高齢者に対して支援があるので、制度を知らない人にまずは認知してもらう必要がありますよね。

買い物や病院通いなど、生活のために車がどうしても必要な高齢者は長崎県内にもたくさんいますし、運転免許の自主返納は簡単な話ではありません。

長崎バス乗り放題は非常に便利ですけど、自治体によっては助成1回だけとか、返納を促進するには厳しいかなぁという部分もあるし、なんとも難しい問題です。