長崎県を走る金ピカの車両…「なに?あの黄金の列車!」と思ったことはありませんか?
その「黄金の列車」は、2015年からJR九州が運行している観光列車「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」いわゆる、スイーツ列車です。読み方は「あるれっしゃ」と言います。
名前の通り、ラグジュアリーな列車に揺られながら、スイーツや軽食を堪能することができます。
実際に或る列車に乗車し、絶品スイーツや豪華な車内を堪能したので、或る列車の乗車記をお届けします。
目次
或る列車の料金とルートは?
出典:或る列車公式サイト
或る列車の運行ルートは
- 長崎コース(佐世保駅~長崎駅間)
- 大分コース(大分駅~日田駅間)
以上の2ルートが、時期ごとに切り替わって運行されています。実際の乗車時間は約2時間半前後です。
また、特別プランとして「大分駅~門司港駅」ルートが、2019年6月7日と21日に運行されます。
過去には「大分駅~阿蘇駅」ルートが特別運行されたこともあるんですよ。
気になる、或る列車の基本乗車料金はこちら。
出典:或る列車公式サイト
私が乗ったのは、長崎コース(25,000円)です。或る列車は1人からでも乗れますよ。
なかなか気軽に乗れる金額ではありませんが、乗る価値は絶対あります!
或る列車の予約方法は?
或る列車の乗車は完全予約制です。
- Web予約
- 電話予約
- JR九州旅行の窓口予約
- 旅行会社での予約
以上の方法があります。
予約の詳細や現時点での予約状況は「或る列車予約ページ」をご覧ください。
或る列車の予約を完了すると、こんな書類が送られてきます。
到着した駅から帰りの列車の手配なども行なってもらえます。
或る列車に乗ってきました
私が或る列車に乗ったのは2017年の秋でした。「黄金の列車」登場にまず感激。
「いらっしゃいませ」と出迎えられ、どっかのお金持ちになったような気分です。
そして…列車に入り思わず「わ~!!」と叫ばずにはいられない、黄金に輝くゴージャスな内装!
最初は開いていてわからなかったけど、列車の扉もステンドグラスの窓になっていました。
お待ちかね!或る列車のメニュー!
スイーツ列車とも呼ばれるだけあって、やっぱり楽しみなのはお料理とスイーツのコースです。
南青山にあるレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ「成澤由浩」さんがプロデュースしたという、非日常が味わえるお料理が楽しめます。
ちなみにですが、NARISAWAを食べログで検索してみると…★4.05!これは期待せずにはいられません。
或る列車のドリンクメニュー
まず飲み物を注文。最初は「完熟清美ジュース」にしました。
生搾りジュースだったと思われ、フレッシュであっさりとした甘みがありました。
飲み物は
- スパークリングワイン
- 白ワイン
- 赤ワイン
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- 日向夏ジュース
- 完熟清美ジュース
- ミネラルウォーター
- 炭酸水
以上が取り揃えられていて、飲み放題でした。
いろんな種類のワインを堪能されている方もいらっしゃいましたよ。
NARISAWA“bento”
最初からテーブルに木のお弁当箱が置いてあり、フタを開けるとこんな感じ。
1番左が、「熊本県 和栗と長崎県宮崎県 きのこの炊き込みご飯」
上品な味付けの中にもコクがありました。
真ん中が、「熊本県 車えびと長崎県 白身魚の甘酢漬け」
一番上にプリプリの車えび、その下は白身の魚の甘酢漬け、さらにその下にはレンコンとナス。
一番右が、「九州産牛肉のしゃぶしゃぶ仕立て、クルミとごまソース」
上にトマトが飾られていて、牛肉はとても柔らかくジュレと合っていました。
下にはごぼうとサツマイモのしぐれ煮が敷いてあり、次から次に楽しみが出てくる感じです。
お次は木の器に入ったスープ、「大分県 おおいた冠地どりのクリーム」が届きます。
具だくさんでまろやかな味わいです。
カクテルスイーツ
いよいよ一品目のスイーツが登場です!
“秋の味覚”という名目で、「熊本県 和栗と熊本県 青ゆずのぜんざいカクテル」
ワイングラスに入って登場するなんてオシャレ!
和栗は渋皮煮にしてあり、カリッと揚げた青ゆずの皮、白玉、生クリーム、ゆずのピューレが飾ってあり、ピューレはお酒が効いた大人な味です。
ここで二杯目の飲み物、紅茶を注文しました。
カップは波佐見焼で、下の部分は薄くなっていて飲み物が透けて見えるという優れものでした。レモンが置いてある陶器もオシャレです。
全てに「或る列車」のロゴマークが入っていてとても可愛い♪
スープスイーツ
二品目のスイーツは、”山粧う(よそおう)”という名目で、「鹿児島県奄美大島 ドラゴンフルーツと大分県 ブドウのバリエーション 沖縄県 月桃(げっとう)の香り」
見た目が鮮やかで、美しい!
ガラス容器が帽子のような形をしていて、ガラスの中に入った空気が透けてテーブルに映った陰がとても綺麗です。
ヨーグルトベースに紫のソースがかかっていて、輪に切り取られたドラゴンフルーツの中に、アセロラ、ブドウ。そして食べられる可愛い花、泡状になったら月桃エキスが飾られていました。
ちなみにですが、月桃エキスには、赤ワインの34倍ものポリフェノールが含まれており、近年では美容業界からも注目を浴びているそうです。
メインスイーツ
三品目スイーツは、”いわし雲”という名目で、「佐賀県 黒イチヂク、ローズマリーのハチミツの香り」「大分県 ゆふいん地ビールで使ったワッフル」「宮崎県 リコッタチーズのふわふわムース」
イチヂクのシャーベットはほんのり甘い。ワッフルはふわふわで、リコッタチーズとイチヂクのジャムによく合っていました。
生イチヂクも2切れあり、皮ごと食べられて甘かったです。
ミニャルディーズ
最後のスイーツとなる四品目は、”名月”という名目で「佐賀県 キヌカツギのスフレ」「佐賀県 柑橘類のサバラン」「福岡県 りんごのタルトタタン」
キヌカツギとは里芋のことで、半分皮付きの里芋をくりぬいた中に、滑らかにした里芋スフレが入っていて、上にみたらしのタレがかけてある和風スイーツです。
サバランは小さなタルト生地に柑橘類がのせてあり、口に入れるとあっという間にとろけてなくなってしまいました。
タルトタタンはクラッカーの上にリンゴのコンポートを越して滑らかにしたものが縛り出されてあり、その上にマシュマロがのっていました。りんごの甘みと酸味が絶品。
「量より質」という感じで出てくるものは少しずつだったけど、いいものを食べられて満足度はかなりありましたよ。
或る列車の別の楽しみ方!内装やデザインに注目!
じつは或る列車、食事以外にもワクワクが満載でした。
アテンダントさんに教えてもらったのですが、天井の四つ葉の飾りの中に「三つ葉が5つ」「七つ葉が3つ」が隠れていましたよ。
また2号車へつながる渡り廊下は、こんなに美しいことになっていました。
トイレまでもおしゃれ。
或る列車の内装やデザインをじっくり見たい方は、ストリートビューも見てみてください。
「或る列車」乗車記まとめ
或る列車に実際に乗車してみたわけですが、サービスやお料理・スイーツは最高級だし、とても贅沢な時間を過ごすことができ大満足でした!
カップルのとっておきのデートにはもってこいの列車です♡
デートでなくても、特別な日のお祝いなど、スペシャルな時に利用しても魅力的ですね。
この乗車記で少しでも或る列車の魅力が伝われば嬉しいです。また私も乗りたいです!
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