全国各地でアポ電強盗による被害が相次いでいます。
東京都では毎日毎日多くのアポ電が確認されていて、入電状況が警視庁のツイッターでも公表されているんです。
本日の朝から午前11時までに都内のご家庭にかかってきたアポ電の状況です。 pic.twitter.com/n3mWgaSKpd
— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_yokushi) 2019年3月18日
長崎県でもアポ電強盗の被害がないのか、アポ電強盗の手口や、被害を防ぐための対策についてまとめました。
アポ電強盗とは
アポ電とは、ターゲットの資産状況や家族構成などを電話で確認する行為です。
具体的には
- 「会社でトラブルがあってお金が必要。今は自宅にいくらある?」
- 「自宅には誰もいない?」
などの不審な内容の電話を指します。
親族や役所の職員、警察を名乗ることでターゲットの警戒心を緩め、言葉巧みに詐欺に必要な情報を聞き出すわけです。
ほかにも
- 百貨店の店員
- 家電量販店の店員
- TV局のアンケート
などを装う事例も確認されています。
アポ電はオレオレ詐欺や振り込め詐欺など、特殊詐欺の手口に使われることが多かったんですが、最近はアポ電で情報を得たあとに直接ターゲットの自宅に訪問し現金を奪うアポ電強盗の被害が急増しています。
2月下旬に東京都江東区で発生したアポ電強盗事件では、「家にお金ありますか」という趣旨のアポ電があったとされています。
高齢者にとっては、自宅に直接来られるなんて怖さしかありませんよね。
長崎のアポ電強盗の被害状況
長崎のアポ電強盗の被害状況について調べました。
2019年3月19日現在、長崎県ではアポ電強盗による被害は発生していません。
ただし、アポ電による特殊詐欺被害は複数件発生しています。
平成30年には認知されているだけでも
- オレオレ詐欺:4件
- 架空請求詐欺:34件
- 融資保証金詐欺:7件
- 還付金詐欺3件
- それ以外:3件
以上の特殊詐欺被害が発生しており、被害総額は1億400万円を超えています。
上の件数には入っていないんですが、2018年11月~12月にかけて、高齢者の女性が9,800万円という金額を騙し取られる被害があったという報道もありました。
被害や認知がないだけでアポ電はかなりの数あると思うので、各自が対策や警戒をする必要があります。
長崎県警が「もってこいネットワーク」という特殊詐欺の被害状況や注意喚起を発信しているので、参考にしてみて下さい。
アポ電を防ぐには
アポ電を防ぐには、犯人からの電話を受けないことがポイントになります。
電話でのやり取りさえしなければ、情報を聞き出されることもありません。
とくに、アポ電を防ぐには対策グッズが効果的です。
固定電話に取り付けると「この会話の内容は録音されます」といった音声が通話状態になる前に自動で流れる、「自動通話録音機」の利用が有効な防止策とされています。
出典:振込め詐欺見張隊
犯人は「この家は防犯意識が高いな」と判断するため、通話になる前に切ってしまうことで、犯人との接触を防止し撃退に繋がります。
自動通話録音機は7,000円~13,000円くらいで購入できるんですが、自治体が無料で貸出をしている場合があります。
ざっと調べただけでも
- 長崎県警
- 長崎市
- 雲仙市
- 島原市
- 南島原市
- 五島市
- 対馬市
などの自治体が自動通話録音機の無料貸し出しを実施しています。
台数や期限などが限定されているようなので、最新の貸出状況については各自治体にお問い合わせをしてみて下さい。
一人暮らしの高齢者だと、自動通話録音機の取り付け方が分からないこともあるかもしれません。
パナソニックやシャープから、自動通話録音機能付きの電話機も発売されているでの、活用してもいいでしょう。
遠く離れたご両親にプレゼントしてあげるのも、アポ電の防ぎ方の一つになりますね。
まとめ
長崎でもアポ電強盗の被害がいつ発生してもおかしくはありません。
対策グッズの活用はもちろん、高齢者の方への注意喚起や声掛けを頻繁に行っていくしかないのかなと思います。
お金や資産だけじゃなくて命まで奪う凶悪な犯罪に巻き込まれることがあるので、最大限の対策をしていきましょう。
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